「姉貴」

「姉貴」


 僕はよく幸せものだと友達に言われる。その理由は恐ろしいほど単純なもので、僕はそのことを理由に幸せだと評価される意味がわからない。しかもこの発言をするのは男友達や男の先輩ばかり。しかもみんなどこか目がギラギラしていて、どっちかと言えば女の子にもてないタイプの奴ばかりだ。「いいよなぁ・・・家には下着とかだって干してあるんだろ。1枚盗んでくれよ」「風呂とかまだ一緒に入ってんのか?ん、このスケベ野郎!!」「お前あのオッパイさわったことあるんだろ、言えよ。な、別に怒んないからさ。なぁ。」こんな言葉からもわかるように、僕が他の男達に幸せだと思われている理由はうちの姉貴のことだ。歳は僕より3つ上の高校2年生。頭はずばぬけていいわけではないが、何しろ美人で知られている。先月も全国誌の一般人美人コンテストのページに掲載されていたし、考えてみればプロでもないのに半年に1度くらいは必ず何らかの雑誌に顔が出ている。もちろん事務所などのスカウトなども過去に何度となく来てはいるのだが、彼女自身にはいかにも疲れそうな芸能界とかにまったく興味がないようなのでデビューなんてことはとりあえずはない感じだ。顔は水野美紀に似ているという奴が多いからきっとそうなのだろう。(弟として子供の頃から見てると姉の顔は姉の顔以外の何者でもなく、誰かに似てると言われても実感などないのだ。)あと、スタイル的にも周りがあれだけ騒ぐのだから悪くはないのだろう。脱衣所に脱ぎ捨てられてるブラを見るとDカップは軽く越えている気がするのでたぶん一般的にいう巨乳の範囲には入るはずだ。しかし、これに関しても、風呂上りに裸で風呂場からでてくる姿や、部屋の中での下着一枚での姿などを頻繁にみてれば別にとりたててすごいものでもないような気がしてくる。あれが他人だったらと考えれば、年頃の僕には格好のオカズなのだろうけど、さすがに姉貴相手にはそんな気分にならない。もちろん姉弟だからと言うのもあるのだが、そのこと以上に彼女の正体を知り尽くしてるからまったく女だと意識できないのだ。たまに街で偶然、姉貴をみかけるたびにその家の中とのギャップに驚かされる。外ではとても女性らしく、か弱い雰囲気で守ってあげたくなるようなオーラを発しているのだが家の中では逆だ。と、いうか昔から姉には散々に苛められてきた。物心ついた時からとにかくよく姉貴とは喧嘩をしたのだが、勝った記憶なんてほとんどない。いつもコテンパンにやられ、泣かされ、鼻血を出すくらいの怪我を負わされるのはまさに日常茶飯事だ。僕も中学2年になり、筋力だってついてきたはずなんだが、今でも姉貴にはかなわない。(美容のためと言いつつ筋力トレーニングを日課としてるが、あれは実は僕をいたぶるために筋力をつけてるのではないだろうか?と真剣に思ったこともあるくらいに彼女は筋肉質だ。美容のために何も腹筋が割れるほどトレーニングする必要なんてないと思うのだが・・・・)そう、ちょうど5日前にも姉貴にこっぴどくやられた。しかも屈辱的なくらいにまで・・・・・。

 5日前の日曜日、僕は姉貴と2人でTVを見ていた。両親は昨日の夜から親戚の結婚式に泊りがけで出て行ってしまい、予定だと今日の夜遅くにしか帰ってこない。母さんは姉貴に「食事のこととかお願いね」と言い残して言ったのだが、誰かきてるならともかく、僕と2人きりの姉貴が食事なんて用意してくれるわけもない。昨日の夜はファーストフード、朝は夜のうちに買っておいたコンビニ弁当、で昼をすぎて小腹がすいたのでカップラーメンとジャンクフード尽くしだ。だからと言って親が帰ってきたときに本当のことを言えば後で姉貴に苛められるので、暗黙の了解で僕は「姉のおいしい手料理」を食べたと嘘をつくことになるのは見え見えだった。年下はつらいし、彼女の見栄っ張り加減にはたいがい嫌気がする。(もちろんそんなことは口に出せるわけもないのだが。)姉貴は観るともなくチャンネルをあちこちに回していたのだが、プロレス中継があってるのを見つけるとチャンネルをとめた。たぶん僕以外は知らないことだが、姉貴は大のプロレス好きだ。しかし一応外では「清純な雰囲気のお嬢さん」ってことになってるから、誰も姉にそんな趣味があるなんて夢にも思わないだろう。そして弟の僕が小さな頃から彼女の技の実験台になってることも・・・。僕は次に姉貴が言い出す言葉がわかりきっていたので、何事もないように立ち上がり、何事もないように自分の部屋へ向かおうとした。「ゆうきぃ♪どこ行くの?」あやしいの笑顔の姉貴。やばい。「ねぇ、ねぇ、昨日から食べてばっかりじゃん。ちょっと腹ごなししよう」来たぁ・・・・・。「いや、ほら宿題がさ、残ってるし・・・」姉貴は何も言わず立ち上がると、まだ中腰だった僕にとびついてきて、僕の首の周りに腕をまわすとチョーク気味のヘッドロックを僕にかけた。「何?姉ちゃんが太ってもいいの?どうせ宿題なんていつもやってないんだから、付き合いなよ。な、いいでしょ。ちょっとだけでいいからさ」声は甘いけど、腕は容赦なく僕の頚動脈をしめている。「く、苦しいよ。姉ちゃん。はなして・・・はなして・・・」「え?プロレスがしたい。いいわよぉ。かわいい弟の頼みだもん」そんなことは言ってない。僕は背後から締め付けてくる姉貴の引き締まった腕を必至でタップした。が、締め付けはさらに厳しくなる。「え、せっかく親もいないんだから本格的に2人とも水着で?それも私は競泳水着に、あんたはビキニの海パン?」そんなこと言ってない。「もう、Hな奴ね。でも今日はじゃあ特別に、許したげる。嬉しいでしょ?」さらに締める。顔に血が集まってきてるのがわかる。やばい。僕はとにかく何度も姉の腕を叩いてギブアップ宣言をした。「そう。そんなに嬉しいの。じゃあ、さっさと着替えてきなさい!!」姉貴はやっと腕を僕の首から解放してくれると、間髪いれずに後ろから僕を蹴飛ばした。僕は倒れこんだまま、激しく咳き込んだ。「いい、試合開始は5分後だからね。遅れたら殺すよ。」苦しむ僕を容赦なく踏みつけると姉貴は自分の部屋へ着替えに行ってしまった。

 部屋で水泳の授業で使うビキニパンツに着替えて居間へ降りていくと、姉貴はもうすでに準備運動をしていた。主だった家具は隅に集められ、部屋の中央には2人が暴れても十分なスペースが出来ていて、そのほぼ中央で屈伸運動をする姉貴は弟の目から見てもキレイだった。フィットネスジムでの水泳の際に使用している黒の水着を着ている姉はまるで本物のレスラーのようだったが、1つあきらかに違う点はその苦しそうに収まった胸だ。女子プロレスラーはドロップキックを頻繁に受けるために、胸の形が崩れてしまう人が多いと聞いたのだが、もちろん本物ではない姉貴の胸ははちきれんばかりになって水着に包まれている。クラスメイトが言うようにデカイ。昨日読んでた雑誌のグラビアの子の巨乳が85センチだったことを考えると、今目の前にある姉貴の胸はたぶん90は下らない気がする。しかも弟相手だし自宅だからだろう、胸パットすら入れてないのでナイロンの記事の下にある乳首が浮き出て見えている。それに剥き出しになっている足にしても身長は僕と対して変わらないはずなのに、全然姉貴の方が長いし、筋肉質に引き締まっている。何だかとてもHな雰囲気だ。しかし困ったことに、邪魔になることを予想して髪の毛をポニーテールに結んでるところからしても、今日はかなり気合が入ってるみたいだ。これがほんとうの姉でないならこんなにおいしい状況はないのかもしれないが、正直そこまで気合の入った姉貴とのプロレスには恐怖感の方が強い。たぶん青あざの1つや2つではすまないだろう。いや、逆に僕の方が彼女を押さえ込んで今までの姉弟の立場を逆転一気に逆転させるということも出来るかも・・・・・・「おら、何やってんの?早くこっち来て準備しなよ。」怒鳴られた。僕は居間に入ると、とりあえずストレッチだけは入念にやることにした。怪我でもしたら、親への言い訳に困る。姉とプロレスしててやられたなんて言えるわけもないのだから・・・・

 「いい。じゃあ、最初は準備運動ってことで3カウントのフォール制。で、体が暖まってきたら本格的にギブアップ制ってのはどう?」姉貴が提案する時点で僕には決定権はない。
「いいよ、それで。でもお願いだからギブアップしたらすぐに技を解いてよね。」「わかってるって。これは苛めじゃないんだからね。プ・ロ・レ・ス♪純粋に格闘技なんだから。さ、やろ!」僕らはお互いに少しまえかがみの体勢で、居間の中央で向き合い、手が触れるか触れないかぐらいの間合いで最初の試合をはじめた。先手必勝。最初に仕掛けたのは僕だった。姉の腰のところに飛びつくと一気に押し倒して無理矢理に肩を絨毯に押し付けた。姉貴は僕が押さえつけてる手を払おうともがいていたが、僕が全体重をかけて押さえ込んでいるのでそう簡単には動かせない。「1・・・・2・・・・・3!!!」僕は3カウントを数えると姉貴を解放してあげた。姉貴は準備運動のように肩と首を軽くまわすと、「へぇ、力強くなったじゃん。」とまるで兄貴が言うようなセリフを僕になげかけた。「当たり前じゃん。俺もう中学だよ。いつまでも女の姉ちゃんに負けてられないって。」自信なくはじめてしまったプロレスごっこも、いざ自分が優勢かと思うと何だか楽しい。僕らは再度部屋の中央にもどるとまた同じように次のラウンドを開始した。今度は先に姉貴がとびついてくる。僕と姉貴の身長さはあまりなかったが、体重ではダイエットをしている彼女の方が少しばかり僕よりも軽かったので、僕は彼女の突進を受け止めることができた。そしてそのまま相撲のような体勢でのこう着状態が続く。姉貴は僕を倒そうと必至だったが、同様に僕も倒れまいと力のかぎりふんばっていた。お互いにそのままの状態が2分も続くと、少しばかり息遣いがはげしくなってくる。まるで相撲をとってるようだ。「がぁあぁ!!」僕は底力をふりしぼって姉貴をひき倒すと、馬乗りからフォールの体勢に入った。が、今度は姉貴もそう簡単には負けてはくれない。僕が体重をのせきる前に素早く、僕の首に長い足をからめると後ろ向きにひっぱった。不意の攻撃にバランスをくずした僕は頭から絨毯にころげ落ち、そこを姉貴ががっちりとフォールしたため、逆さまにまるでパイルドライバーでも決められた後のような体勢に固められてしまった。自分の体重が首の筋を圧迫して苦しい。僕はもがくように足をバタバタとさせて、姉貴のホールドから脱出しようとした。「だめだめ。カウントはいるからねぇ・・・1、」僕は必至だった。僕は必至で足をうごかすと、ぶさいくな又挟みに何とか移行することが出来た。言うならば姉貴が僕の股間に顔を埋めているという、とてもHな格好なのだが、技から脱出することしか頭にない僕にはお構いなしだった。「ちょっと、くさいじゃない!!」姉貴が文句を言ってきたが、僕はそのまま股間でぐいぐいと姉の顔を押し上げて、とにかくこの逆立ち状態から抜け出そうとした。ところが、次の姉貴の行動は信じられないものだった。何と顔を少し後ろに反らして目標を定めると僕の股間に思いっきり噛み付いたのだ。「痛ぁあ!!それ反則だって!!痛い、痛いって!!」僕は叫んだ。何しろ薄いパンツの上から、しかも玉のとこめがけて噛まれたのでは抵抗のしようがない。しかも姉貴は緩めるどころか、さらに力をこめて僕の股間を噛んだ。「反則、それ、反則負けだぁ!!あぁ〜!!!!!」姉貴は最後に思いっきり力をいれて噛むと、やっと口を僕の股間から離して「カウント!!!1、2、3!!!!はい私の勝ちぃ。」と勝利宣言をした。

 姉貴の噛み付き技からやっと解放され、僕が股間を押さえてうずくまっている側で姉貴が、「さぁ。体もあったまってきたし、そろそろギブアップ制でやんない?」と提案した。僕は股間がうずいてしかたなかったが、何よりも姉貴のその態度にかなり頭にきてたので、「いいよ。その代わり、泣いたり怪我したりしても恨みっこなしだかんね。」と気丈に言った。さっきの勝負で筋力とスタミナでは僕の方が姉貴を上回ってることが何となくわかった。それならルールが多少変わったところで怖くない。それどころか、弟にやられて泣き寝入る姉貴じゃないから例え僕が絶対に有利な体勢にあっても彼女はギブアップなどしないだろう。だったら日ごろの恨みをここで一気に返せる。いや、上手くいけばこれからの関係を逆転させることも可能だ。「あんた、金玉痛いの平気?もう、女の子の顔に汚いチンポ押し付けるなんて最低。噛み千切られなかったけでも感謝しなよ」外では恥らうような言葉をおかまいなしで連発する姉貴。例え、目の前にいるのがグラビアアイドル級の顔とスタイルを持っていても、やはり彼女を女だとは僕には思えなかった。

 「カーン♪」姉貴が嬉しそうにゴングの口真似をする。僕らは再度部屋の中央にもどり、そこから3ラウンド目を開始した。「ねぇ、あんたがどれくらい強くなったか、お姉ちゃんが調べてあげるよ。」そう言うと姉貴は右手を上にかかげ力比べを僕にいどんできた。僕は無言でまず姉貴の右手を握り、そして今度は左手を取って本格的に力比べをはじめた。姉貴の手のひらはまるで豆腐でも触ってるかのようにスベスベとして柔らかなのだが、それとは裏腹に二の腕はしっかり引き締まっている。(何でも胸の大きな女性は二の腕に脂肪がついてしまうらしく、彼女はそれを嫌ってダンベルでのトレーニングを毎日かかさないのだ。)「ふんねぅ!!」僕は力で押し倒してしまおうと姉貴の腕を思いっきり押した。が、けっこう手ごたえがあってそう簡単には倒せそうにはない。「へぇ、だいぶ力もついてきたんだね。感心、感心」姉貴の余裕な態度が何だか癇に障った僕は無理に力をいれて彼女の腕を押し込もうとした。が、それは彼女の罠だった。「はい、お馬鹿さん♪」姉貴は突然抵抗していた力を抜くと、前に行こうとして支えがなくなった僕の体に容赦なく膝蹴りをぶち込んだ。しかも鳩尾にキレイに膝が入ったものだからたまらない。僕はさっき食べたカップラーメンを戻しそうになるのをこらえてしゃがみこんだ。しかし姉は手を休めない。うずくまった僕の首めがけて、ギロチンドロップを思いっきりきめてきた。頭にもろに伝わる衝撃に思わずうつ伏せに倒れこんだ僕。その僕の両腕を後ろから掴むと、背中に右足をのせてサーフボートの要領で強く両腕を引っ張った。「痛い、痛い、腕抜ける!!やめろよぉ!!」僕が叫ぶと「あ〜うるさい!!これからなんだからね。」と言って、姉貴は一度僕の腕を放し、今度は背中に馬乗りになると首に彼女の手を回しキャメルクラッチの体勢になった。「うがっぐく・・」僕は息苦しくてもがいたが気管が無理に後ろにひっぱられているので声も出ない。「ねぇ、ねぇ、ちょっといいことしてあげようかぁ」姉貴はいたずらっぽく僕に耳打ちすると、少しだけ自分の体を前屈させて、そしてさらに高く僕をひっぱりあげ、僕の頭を彼女の豊満な胸の谷間に埋め込んだ。頭に空気のぬけかけた風船のような何とも言えないやわらかさはあったものの、首と背中の激痛がそれを気持ちいいとは脳に伝えてくれない。「あはははは、ねぇ、超気持ちよくない?この幸せもの!!でももうおしまい♪」突然姉貴が僕の首から手を離したので僕は前のめりに倒れこんで、そして激しく咳き込んだ。普通のプロレスごっこならここで休憩になるところなんだろうけど、姉弟という関係はこういう時に恐ろしい。姉貴は僕が苦しんでることなんておかまいなしで、僕のわき腹を蹴って「なに、もうおしまい。ほら、立て。立てよ。立たないと。またキャメルクラッチやるよ。」などと、やさしさのカケラもない言葉をなげかけてくる。「弱虫、まじであんた弱いよねぇ。昔から知ってるけどさ。中学になっても弱すぎだよ。ねぇ、早く立てよ。」僕は頭にきて立ち上がると、いきなり彼女の顔を平手で叩いた。「うるせぇ、だまれ。このブ、」言い終わらないうちに今度は逆に姉貴のコブシが僕の顎に叩き込まれた。意識が一瞬ふらっとして僕は方膝をついてしゃがみこんだ。そしたら今度はそこに姉貴の足が手加減なく蹴りこまれてくる。「もう、痛い!!女の子に手あげるなんて最低!!頭きたっ!!」女性の蹴りとはいえども、しゃがみこんだ体勢で頭といわず体といわず叩き込まれたのでは抵抗の仕様がない。僕が痛みから自分をかばうことしか出来なくなって、体を逃がそうと必至でいると姉貴が僕の髪の毛をひっぱって無理に立たせ、足をなめらかに僕の体にまとまりつかせるとコブラツイストを決めてきた。「ほら、痛いでしょ!!絶対許さないんだから。死ね、死ね!!」姉貴はがむしゃらに僕の体を締め上げる。しかし頭にきてるのは僕だって同じだ。僕は無理矢理に暴れると、コブラツイストから抜け出し、ほとんど半泣きで姉貴を蹴った。1発目は彼女の腰の近辺をかすったのだが2発目はふりが大きすぎたために、あっさりと足を姉貴に捕まれた。「何すんのよ、この馬鹿!!」姉貴は掴んだ僕の右足をそのままひっぱり、僕を再度押し倒そうとした。だが僕も倒れまいと必至になり姉貴の水着の紐を掴んだ。お互い、最初は遊びではじめたプロレスもこうなってくるとマジだ。姉貴も僕も必至の形相でお互いの体を掴んでいる。「あんたさぁ、弟のくせにムカツクんだよね。今日はまじ殺すよ」「うるせよぉ、ブス、ブタァ!!」僕が姉貴の水着を無理に力ずくで引っ張ったので、彼女がバランスを崩した。しかし姉貴が僕の足を離そうとはしなかったので2人同時に絨毯に転ぶ結果となった。「いてぇ」僕が体勢を起こした時、目にとびこんできたのは露になった姉貴の左胸だった。どうやら僕が水着の肩の部分を掴んでいたので倒れた拍子に水着がずれてしまったらしい。「あ、ごめん。」僕はなんだか、とてもすまないことを姉貴にしてしまった気がして、さっきまでの怒りも冷め、謝った。が、姉貴の目にはさっき以上の怒りの色が色濃く浮かんでいる。彼女は水着をなおそうともせず、片方の胸を出したまま、例えるなら映画のアマゾネスのような格好で僕に向かってきて、さきほどよりも強い力で僕の頬をぶん殴った。そして僕の足をとるとすかさず足四の字固めを決める。「絶対殺す!!」いつもならここで多少は手加減してくれる姉貴だが、今日はまったくそれがない。いくら頭にきていたとはいえ、少しやりすぎだったと反省していた僕。だから足四の字固めもあえて抵抗することなくかけさせたのだが、それは失敗だったらしい。痛い。とにかく痛い。冗談抜きで足の腱と言わず骨と言わず、ミシミシと音をたてんがばかりに痛む。しかも姉貴はまったく水着を調えようという気がないので、胸が露になったまま。肉親だというのに、若くそして節操のない僕の下半身が困ったことにそれに反応しはじめてしまった。しかも四の字固めを決めた姉貴の右足が僕の股間のすぐ上にあったため、僕が勃起してるのはバレバレだった。「はぁ、何チンポ立たせてんの?この変態野郎。お前頭おかしいだろ?ん。いいよ、だったら優しい姉ちゃんが最高の方法であんたをいかせてやるよ。どうせ、まだ彼女もいないんだから童貞なんでしょ。っていうか、お前がもてるわけないけどね。変態だからしょうがないか?」姉貴は僕を四の字固めから解放すると、今度は僕の足を持ってから彼女の右足で水泳パンツの上から僕の股間を思いっきり踏みつけると「懐かしいでしょ。あんたが小さかった頃によくやってあげてた電気アンマよ。おらぁ!!」勃起した股間に足を振動させる刺激がほとばしる。「あぁあぁぁぁぁぁぁあぁぁ」子供の頃には嫌だったこの技も、この年齢になると覚えたてのオナニーより気持ちがいい。「いけ!!変態野郎!!」竿を的確にとらえた姉貴の電気アンマが加速し、さらに強い刺激が伝わるとあっけなく僕はいってしまった。パンツがヌルヌルとしているのがわかるのだが、それでも姉貴はまだ電気アンマをやめない。一度もまだSEXなどしたことない僕はまさか射精してしまった後のちんぽがこんなに敏感だとは知らなかった。「あ、あ、あうぅ・・・やめて、やめて・・・姉ちゃんお願いだから・・もうだめだって・・あぁ〜」結局僕はこの後、30分近くに渡ってひたすら攻めつづけられ最後には文字通りへロヘロになって倒れてしまった。姉貴はそんな僕の顔を素足で踏みつけると、水着から胸を露出したまま、「まだまだ私には勝てないみたいね。もっと鍛えておいで。そしたらまた相手してあげるから」と勝利のセリフを言うと、立ち上がれないほどフラフラの僕をおいてさっさとシャワーを浴びにいってしまった。こんな姉貴が彼氏と喧嘩をするようなことがあったら、いったいどのようにしてるのだろう?僕はそんなとりとめもないことを考えながら、そのまま眠りについた。

(終)

   

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